クリーニングに出しても取れないシミ。
シミ抜きは一つ一つ手作業でやっていくので、
時間と手間がかかってしまいます。
１１月３日の営業は追いついていない仕事を片付けるため・・・
仕事をするのならお店を開けようと言う事で営業です！
先日、シミ抜きで預かった服を取りに来られたお客様に
聞かれました。
「どうしてお宅は綺麗に出来るの？？？」
本来、綺麗にしてもらうためにお金を払ってクリーニング店に出すはずなのに
シミが取れないのはともかくとしても、襟や袖口の汚れすら取れないという事も多い現状・・・
クリーニング店の仕事と言うのは、
本来手間仕事なんです。
少なくても、幼い頃に見たクリーニング店というのは、手間を掛けてする仕事だったと思います。
綺麗にできる一番の理由は、
昔と変わらない手間を掛ける仕事をしているからです。
最新式のシミ抜き設備がなくても、襟や袖口の汚れくらいは落とす事ができます。
家庭洗いの一番のアドバイスも、「一手間かけてあげれば綺麗になります♪」なんです
襟や袖口など、汚れがきつく付く部分は、
ブラシ一つあれば綺麗にできます。
クリーニング店なら昔から使われている
ササラと呼ばれる
竹ブラシ一つあれば十分です。
その
ササラ一つでブラシがけしてあげれば汚れくらいは
簡単に落とせるはず。
今、当店ではシルクガン、超音波シミ抜き機等で汚れを
落としていますが、それでも一点一点汚れを落とすために
手をかけていくしか方法はないんです。
シミ抜きも同じように手間仕事。
洗うだけで落ちるシミと言うのはごくわずかで、シミがある場合、
洗うだけではほとんどが残ってしまうんです。
シミ抜きの場合、ブラシ一つで取るには限界があります。
シミ抜き台、シミ抜き機をある程度設備していないと取る事ができないシミもたくさんあります。
最新式のシミ抜き設備がなければシミは取れないか？と言うと・・・
答えは
ＮＯです。
実際、当店が開業した時にあったシミ抜き設備はかなり古い物・・・
今年の８月に最新鋭の設備を店頭に購入しましたが、
設備する一年半くらいの間は１０年以上前の古いシミ抜き台と数台のシミ抜き機で
処理していました。
最新鋭のシミ抜き設備で取れなかったシミが取れるようになったかと言うと・・・
これまた答えは
ＮＯです。
シミ抜きがやりやすくなったし、シミ抜き時間が短縮できるようになりましたが、
古い設備でもほとんどのシミを取ってきました。
なにより、
お客様にシミ抜きを見ていただくために設備した物です。
この仕事は、一点にどこまで手をかけていけるか、なんです。
お客様が安価な金額を望めば手をかけられなくなりますし、
手間がかかる分高くなっても綺麗にとお客様が望めば、
できる限り綺麗に、と手をかけることができるんです。
今までシミ抜きをしていないお店がシミ抜きを始めようと思うと、
かなりの努力が必要になってくると思います。
設備すればすぐにできる物ではなく、色んな事を覚え、勉強し、
さらにシミ抜きをしてくうえで絶対避けられない事故もついて回ります。
シミ抜きに手を出さなければ起きない事故・・・(￣▽￣;)!!
何万、何十万とする高級服のシミを数百円のシミ抜き代でお受けできないのも、
それなりのリスクを負わないとできないからなんです。
自身、まだまだ覚えなくてはいけないこと、覚えたい事は山ほどあります。
繊維、服を扱っている職業の方からの依頼も増えています。
自身のキャパを超えてる依頼もあったりします。
それでも、挑戦し超えていく事でまだまだ成長することができる、と思っています。
クリーニング屋のオヤジの思いを書き連ねたような記事になってしまいましたが
とりあえず・・・画像のシミは取れました！（笑）
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