おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 店主 大友眞吾です。
今回は通常良く着る服はお受けしていない、ポリエステル製品の染め替えです。
受けていないのになぜブログに投稿するかって・・・
ウェディングドレスなど染め変えて着られると勧められて購入したけどいざ染めようと思ったら染めてくれるお店がないなど・・・
あまり着ない服の場合、出来るものは染め変えてって受けているものもありブログでもご紹介しています。
だからだと思うのですが・・・ポリエステル製品の染め変えのご相談がとても多く・・・
簡単には染められない、色の堅牢度が落ちるためなどなど・・・
ご説明をしていくと一度のお電話で30分以上お話をしている事も多くあり・・・
あと、ポリエステル製品って色落ちしない、けど最近のものは色が出たり移ったりすると言ったご相談も増えてきましたので、ポリエステルの染めのご説明とポリエステル繊維のご説明をさせて頂こうと思います。
今回は色々なリスクをお伝え、金額もポリエステルの場合ブラウスでも12000円~などお伝えしお断り方向でのご相談でしたが、思い入れがあるようで、どうしても染めてみたいという事でお受けしたブラウスです。
緑色部分、柄が目立たなくなれば・・・という事で染め替えです。
さて・・・まずは「あなたの知らない世界」・・・細い細い繊維のお話から・・・
ポリエステルって市販品の場合、色落ちしにくいとても丈夫な繊維です。
染め方法も天然繊維と少し違いしっかり染まっているものはたとえ塩素が付いても色抜けしないほど丈夫な繊維。
でも、最近は家庭で洗ったら色が移ったとか、クリーニング店でも洗指定通りに洗っても色が滲んだ、色が移ったなど・・・
丈夫で色落ちしないはずのポリエステルに異変が起こっています。
極細繊維って聞いたことないでしょうか?
女性ならパンティーストッキングなどで太さを表す「〇〇デニール」って書かれているの見たことある方多いのでは?
この単位は1gの繊維を直線に伸ばすと何メートル?っていう単位なのですが・・・
そこで問題です!1デニール=1g さて何メートルになるでしょう・・・?答えは続きを読む!をクリック!
まずは答え・・・1gでなんと9000メートル!
もう肉眼では糸として見えないでしょう。
最近の極細繊維ってその100分の1,1000分の1って太さと言うか細さになります。
その繊維を何本も束ねて撚り(より)1本の糸になっています。
ここまで細くなると・・・染まる部分がない・・・細くなると同時に染め方法も進化しているとは思いますが・・・
でも現状、色が滲んだり出たりするものって細い繊維が多いと思います。
実際に天然繊維でも濃い色に染めようと思うとこれが結構難しく簡単には濃く染まらない・・・
と言うか、色落ちし内容濃く染めることが難しいし、薄い色と比べ染料も多く使い定着させることに手間とコストがかなりかかってきます。
そのため、本来なら色移りしたりしないよう、過剰に乗っている染料を洗い流さなければいけない所、濃い色にするため過剰に残した状態にしてある服が多くなってきたんです。
どんな繊維でも、水洗いしたら色が移った、滲み出たという服はこういった状態。
これは、洗った人の責任というより、服を作るメーカーがどういう染め方をしたのか、によるんです。
見た目ではわからないから難しい所です。
ポリエステルの場合、極細繊維の特徴として、思ったよりずっしり重たい?って感じたものは極細繊維の可能性が高くなります。
高額品も多いので、ちょっと高いなぁってポリエステルも極細繊維多いかも・・・
洗う場合は1点で手洗い、もしくはクリーニング店へ。
水洗い不可商品の場合、たとえポリエステルでも一度で白けてしまう可能性がありますので要注意。
綿とか麻を洗う際、色落ちしないようにとエマールなどを使われる方って多いと思いますが、ポリエステルは染め方法が異なるためエマールなどに使われている色止剤、色移り防止剤などは効きませんのでご注意を^^
さて、今回のブラウスですが、表面アップ画像を見ると上から柄が貼り付けられている感じ。
最近は繊維でもプリンターでプリントアウトするような染め方法もあります。
何をどうされているのか・・・作った人のみが真実を知る・・・です・・・
なのでご説明は、この柄がプリントだと剥がれてしまう可能性、柄部分は見た感じ染まらないから均一にはならず柄が薄く残る、ちりめんなので少し縮むなどなど。そして100℃の温度で1時間以上煮込むという作業になるため何かあっても弁償等の保証はできない、です。
柄自体は染まらなくても裏側からなど染料は浸透しプリント下本体は染まるため目立たなくはなります。、剥がれなければですが。
表面コーティング製品、プリント柄Tシャツなども同じく、剥がれなければ綺麗に染まりますが剥がれるかどうかはプリント次第。染めてみないとわからないんです。
リスクが高いためダメになったら弁償とかになってしまうと、受けるよりお断りになります。
だから最近はウールでも縮みやすいから断られるってことが多くなってきたんですね。
あ、そうそう最後に色の堅牢度が落ちるってことのご説明を。
ポリエステルは通常130℃の温度で染めていきます。鍋や釜では100℃までしか上がりませんので、専用圧力釜で染めていきますが、当店にはありません(通常ほとんど持っていない)ので100℃の温度で染まるよう助剤を入れて染めていきます。
当店はクリーニング店ですので水洗いでもドライでも染めたあとのクリーニングテストが出来ます。
通常のクリーニングはほぼ問題ない染料をテストして選んで使っていますが、部分的に強く染み抜きなどすると色が抜けます。
おそらく、どんなお店で染めようと圧力釜で染めない限り同じです。
私自身が何年も前ですが染料を取っている業者さんへ、堅牢度かなり低いよ、と教えたくらい・・・
だから、ポリエステルは丈夫!っと市販品と同じ感覚で着て洗っていくと必ず色落ちは出ると思います。
お勧めしない理由です。
それと100℃の沸騰した熱湯の中で1時間以上、ずっと服を動かしながら煮こみます。
これ、何が起こっても不思議ではありません、ってくらいリスクが高い作業となります。
準備、片付け、仕上げを除き、染めるだけで1時間以上つきっきりでかき回しながら染めていきますので、
1点染めるのに1時間半~2時間程度の手間がかかりますため金額もその分、高くなってしまいます。
最後に服の保証のお話ですが、通常クリーニングでの事故でも法律により定められた保証って通常の服の場合3~5年程度で減価償却が終わり、6以上経っていると法律上、何かあっても査定額はゼロに近い数字となっていきます。
色などが抜けていたり褪せたりしている場合、服としての価値はもうないものとみなされる事も多く・・・
たとえ少額でも保証として受け取ると現物は引き渡す事になります。
法律上、保証金等はもう出ない物は消費者相談センターなどに持ち込んでも同じことが言われてしまいます。
あとで保証、弁償などクレームになってしまうとお客様も当店もお金以上に嫌な思いをすることとなってしまいます・・・
リスクも高くいことももちろんありますが、こういった理由から当店の場合はお受けする前に保証等は一切できません、と言うことにご了解を頂けた場合のみ、お受けさせて頂いております。
ポリエステル染め変え参考価格
ブラウス、スカートなど 12000円~
ワンピース・シンプルドレス 18000円~
ウェディングドレス 30000円~
引きスソ付き 35000円~
デザインにより金額が変わります。
◆◇◆◇◆◇ 紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の
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◇◆◇◆◇◆ 参考になります様に独断で掲載させて頂いております
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youyuu@or.tv までご連絡願います
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