ちょっと大変・・・

You友 大友 眞吾

2006年12月14日 00:15

最近はどこへ行っても寒い事ってないですよね。
ほとんど冷暖房完備で室内は暑い位です。

今は真冬でもノースリーブや綿ブラウスを着たりします。
汗ジミの心配は夏物だけではないのです。

このセーターは綿とナイロンの混紡で、写真ではちょっと見難いですが全体にラメが入ってます。
着て脱いだ時はなんともなってなく、気が付いたら・・・変色

写真では白っぽく見えますが薄いピンク色のセーター。
汗ジミの部分が黒ずんでいます。

ラメは金属繊維なので、酸化すると黒ずんできたり金が銀色にくすんできたりします。

ラメ自体が変色してしまうと綺麗に直す事はかなり難しくなってしまいます。
ナイロンはいろいろな服に混紡されていますが、
ワイドハイターとかの酸素系漂白剤を使うと生地を傷めたり変色したりします。

ナイロンとラメと綿の混紡素材・・・
変色が出る前の汗取りなら何にも問題なく出来る素材なんですけど・・・
時間が経ってここまで変色が出ていると・・・かなり嫌な繊維の組み合わせ・・・

短時間で処理しようと思うと・・・経験上あまりよろしくない結果に・・・
常温で様子を見ながら、時間がかかる作業をする事に・・・。
そのほうが失敗する確率が少なくなります。(時間はかなりかかりますぅ・・・)

で・・・結果は・・・

ほぼ、見えなくなりました
よく見ると汗で少し色抜けしていますが、
言われなければわからないレベル。

付きっきりの作業ではないのですが、
ここまで取るのに二日がかり。

最初はどこまで取れるか温度をかけて
一時間ほど漬け込み洗いをしましたがほとんど変化なし・・・

すすぎ上げて自然乾燥で乾かすので一日目終了。

翌日朝、薄い薬品をシミの部分に塗り、干す事数時間・・・時々様子見・・・
変化を見て濃度を少し濃くしてまたまた干す事数時間・・・時々様子見・・・
3回繰り返してやっとここまで薄くなりました。
薬品をすすぐためにもう一度手洗いして終了。

もっと短時間で処理もできるのでしょうが・・・
失敗をしないためと、付きっきりでの作業ではないので
時間はかかりますがこの方法で確実に落とす事にしました。

もっと手早く、失敗することなく確実に落とす方法もあると思います。
まだまだこれからの課題は山盛りです

ブログ中でも繰り返して書いておりますが、

汗ジミが出てから処理するのではなく、

           出る前に処理をする事が一番大切
です。

シミも変色してからではお金も手間もかかります。
付いたらなるべく早く取ることが大切です。

しまう前にかけるクリーニング代と、そのまましまってダメになってしまう洋服代、
どちらがいいでしょう・・・?

シミが取れなくて何軒もクリーニング店を訪ねるお客様をたくさん見ています。
最初に持ってきてくれればもっと綺麗に取れたのに・・・って思うシミもたくさんありました。

シーズンの途中でも、よく着たなぁって服は途中お手入れをしてくださいね^^
汚しすぎる前に洗う事で服の寿命はかなり伸びます!
ブランド品の服、高級素材の服でも傷んだり縮み変形が出たりする事はありません。


デリケートな素材ほど汚れを蓄積させてしまうと寿命は短くなってしまいます。
お気に入りの服は汚れが目立つ前にクリーニングを!10年は楽に着れますよぉ^^
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