ネクタイの締めジミ

You友 大友 眞吾

2008年11月06日 01:03



ネクタイのシミ抜きを紹介します。
今回も遠方の方からお電話でご相談があり、宅配で送って下さいました。

ネクタイをお受けする場合、ほとんどがシミ抜き依頼なのですが、
ブログでシミ抜きをあまり紹介していないことに気が付きました

ネクタイを締める部分はどうしても汚れてしまうのですが、
クリーニングに出しても取れない事が多いようですね
このネクタイも「汚れが取れないからもう捨てようかと思っていた」との事でした。

遠方の方からお電話やメールでのお問い合わせがとても増えてきているのですが、
現物を見ていない状態でのお答えになるため、シミが取れるかどうか、金額等、
お答えするのがとても難しいんです

持ち込みのお客様の場合はお客様とお会いし、現物を見てお話ができるのですが、
メールやお電話でお受けする場合、通常の服のつもりでお答えしたところ、いざ
送られてきたらシャネルであったり、話では簡単に取れそうな感じのシミがとても
取れにくかったり色抜けしていたり・・・

今回もネクタイの締めシミ程度なら簡単に取れるとお受けしたのですが・・・
汚れが蓄積し時間が経っていたため洗いながらのシミ抜きでは取る事ができませんでした。

定期的にお手入れさせて頂いてるお客様のネクタイの場合、
汚れが目立つ前に洗いながら必ず取っていきます。
必ず汚れる部分ですので、蓄積させてしまうと汚れが酸化し変色が出てしまうからです。

ネクタイはシルク素材バイヤスになっているため、
焼けが出てしまうと漂白系のシミ抜きをしなくては取れなくなり、脱色もし易いため、
シミを取るのがとても大変になってしまいます。

今回のネクタイは5本とも汚れを落とした後に黄色く焼けが出てしまっていたため、
漂白系のシミ抜きをし、そのうち2本は色もうすく抜けてしまったため染色をして直していきました。

予想外に手間がかかってしまいましたが・・・綺麗に取る事ができました




シルクの場合、漂白系のシミ抜きをすると青系の色が一番先に抜けていきます。

ネクタイの汚れやシミが取れないと言われるのは・・・
 ・シルク素材のため風合いに変化が出やすい
 ・脱色しやすい
 ・シミが取れにくくバイヤスになっているためかなり扱いが難しい 
そんな理由からです。

ネクタイ、着物等のシルク素材でも
 シミが付いて早ければほとんど取る事ができます

汚れを落とした後、黄色い焼けが残ってしまった場合は漂白系のシミ抜きをしますが、
そこまでするとなるとシミ抜き代金は2000円~位になってしまいます。

焼けや変色が出てしまう前なら締めシミの場合多少汚れがひどくても、
クリーニング代金+300円~程度で取る事ができます。

「ネクタイはクリーニングしても綺麗にならない、ダメになってしまう」と思われている方も
多いようですが、汚れも取れますし、シミも取れます!

ただ、シルク素材ですので扱いが難しいのは確かです。

シルクは、水で強く叩いたり
少しでも擦ったりすると、物凄く簡単に色が抜けます


気になる汚れやシミが付いてしまったら、自分でシミ抜きしてみたり、水で叩く事などを
しないで、出来るだけ早くシミ抜き依頼してくださいね



      ご紹介してる画像は、同じようなシミでお悩みの方の   
      参考になります様に独断で掲載させて頂いております  

      掲載に関して不都合な事がございましたら         
      お手数ですが youyuu@or.tv までご連絡願います 




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