溶け出したバックの内張り修理

You友 大友 眞吾

2008年10月17日 02:45

グッチのバックです^^

表面は鏡面仕上げで、
お客様も傷が付かないようにと
柔らかいカバーをして保管して
いたとの事。

表面はとても綺麗で状態も良い
のですが・・・内張りに使われて
いるポリウレタンが溶け出し、
中に物を入れると黒く付いて
しまい使えない状態に・・・


実はここ最近、修理依頼がかなり多いのがこの内張り。
バックは様々ですが、ほとんどの方が同じように中に物を入れることができない
とのご相談です。

今までにもこういう状態のバックや服を何度も紹介していますが、こうして溶け出して
しまうことを加水分解といいます。

ポリウレタン製品の寿命は覚えておくと良いと思います^^



ポリウレタン製品は使っても
使わなくても
時間と共に寿命が来てしまう物で、こうしたべとつきは空気中の湿気を含み溶け出してしまうため起こる現象です。

乾燥しにくい押入れの中などに
大切にしまっておくと加水分解は
早く進んでしまうため、
風通しの良い所へ保管する方が寿命は長くなります。



これはバックに限らず服でも同じです。
袖口や衿、ポケット周りに革巻きのようにポリウレタンが使われている物、
一見皮のように見えるブルゾンやコートなども同じように加水分解します。

日本は湿気が多いためこうした現象が起きやすく、湿気が少ない国では起こりにくい現象です。

ただ、加水分解しなくてもポリウレタンは時間が経つと劣化しひび割れたり剥がれたりします。
これを経時劣化と言うのですが、文字通り時間と共に劣化してしまうと言う事です。

表面は皮でも、内張りに寿命の短いポリウレタンが使われてるバックはかなり多く、
高額品の場合、購入時に内張りも確認した方が良いと思います。

当店が紹介している内張り修理は、バックの大きさに合わせて袋を作り、
バックの内側に取り付けて使える状態にする
方法です。

バックの形状により取り替えにくい物もあり、
取り付け個所があまり綺麗に縫製できない物もあります

時々、仕上がりがあまり綺麗ではないと言うご指摘をされるのですが、
解体修理をするわけではないので・・・仕上がりが良い物と悪い物がどうしても出てしまいます。

解体修理をすれば綺麗に仕上がりますが、金額は3万~4万円程度かかってしまいます。
紹介している内張り修理は6300円です。

今回も、「これでまた使う事ができる」!と、とても喜んで頂けました^^




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