バッククリーニング ジーンズから色移り

You友 大友 眞吾

2009年06月25日 01:31



ジーパンの色が移ってしまったけど取れますか?」

メールでご相談がありました
ジーパンの色が付いてしまったと言うご相談はとても多いです。

ジーパンは色落ちしていくのを楽しみながら履くものとして染められていますので、
色落ちすると言う事は色移りもしやすいということになります。

当然のように、ジーパンと一緒に色の薄い服を洗ってしまえば色移りしてしまいます

革製品の場合、油シミでもこうした色移りにしても、洋服と同じようにシミ抜きで取りきるのは難しいです。
シミ抜きでできる限りシミを薄くし、染色して隠していくと言う方法が革製品の基本的なシミ抜き方法となります。

ほとんどの場合、シミ抜きをすると革の染色が剥げるため、シミ抜き後の染色は必ずと言っていいほど必要になります。
バックやお財布などをシミ抜きする場合、シミ抜き+染色となるため1箇所のシミ抜きが3000円~くらいになります。

ただし、シミ部分だけを処理する事ができる物とできない物があります。

今回はジーパンの色移りが一番気になる部分と言う事でしたが、
白なので全体の色のくすみ、汚れもできれば綺麗にしたい、と言う事でしたので全体をクリーニング後に染め直しです。

「新品のようにして下さりありがとうございました!」と、とても喜んでいただけました

仕上がりはいつも通り見て頂ければ一目でわかります!





服でも同じなのですが、全体の汚れがひどいとシミ抜きした部分だけが綺麗になってしまい、
色が抜けたように見えてしまいます。

革バックや革財布の場合も同じで、全体に退色していたり汚れがひどかったりすると、
シミ抜き後に染色した部分だけ新品の色合いになるため違和感が出てしまいます。

ですので、シミ部分だけを処理できる物は全体がまだ綺麗な状態の物だけになります。
これは服でも同じで、全体の汚れがひどい場合、部分的なシミ抜きではなく全体復元洗いをお勧めしています。

今回のバックの場合、例えば色移り部分だけを処理していく場合、
周りの色に合わせて色をくすませたり汚れに合わせて黒ズミを入れたりして違和感をなくしていきます。

この微妙な色合わせはかなり手間がかかってしまう作業になるため、
例えば全体染色しなおしても金額的にあまり変わらなくなってしまいます。

バックの場合、染められ方により全体を染色しなおすと風合いに変化が出てしまう物もあります。
例えばヌメ革やアニリン染めなど、革の質感をそのまま生かした物などは質感がかなり変わってしまう事があります。

お電話やメールでのご相談が多いため現物を見ずにお客様のお話を聞いてお答えするしかないのですが、
お客様にはどんな染なのかなど詳しい事はわかりませんのでお答えするのが難しいことも多いんです。

詳しい事はやはり現物を見てみないとわかりませんので、一度送っていただく事になります。
できない物もありますし、キャンセルももちろんOKですが、その場合着払いでお送りさせていただく事になります。

今回は全体もできる限り綺麗に!と言う事でしたのでシミ抜き後、全体を染め直ししました。

傷やスレて革が傷んでいる部分は新品のように戻せませんが・・・

パッと見は新品に近い仕上がりにできていると思います^^


      紹介している画像は、同じような状態でお悩みの方の  
      参考になります様に独断で掲載させて頂いております  

      掲載に関して不都合な事がございましたら         
      お手数ですが youyuu@or.tv までご連絡願います 




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