COACHバック色移り

You友 大友 眞吾

2008年09月02日 01:11



COACH(コーチ)のバックスキンバックです。

以前載せた「コーチバックを水洗い」の記事(こちら)を見てくださってのご相談でした。

前回も今回も、バック専門店へ見せた瞬間に
「綺麗にはできないと思います」と断られてしまったと言うバックです。

過去、何度かバックスキンバックを専門店へ依頼した事があるのですが・・・
目立つほど汚れてしまったバックは多少マシ?になる程度でした

それからは、まずは当店で汚れ落とし用の生ゴムのような物でできる限り汚れを落としてから
依頼してみたりもしたのですが、染み込んだ汚れはほぼそのままの状態・・・
地色より濃い汚れやシミが付いたバックスキンバックは綺麗になる事はありませんでした。

今回は大きさ的にも使い勝手が良くとても気に入ってるバックとの事で、
「少しでも綺麗になってくれればまた使いたい」と宅配で送って下さいました。

画像中央の青い汚れは服から移染してしまったとの事。
完全に染み込んでしまっているため、取る事はかなり難しい・・・

服なら問題なく取れるのですが、革に付いたシミは基本的には取る事が難しく、
色を掛けて見えなくすると言う方法でシミを消していきます

バックスキンの場合、地色より濃いシミを消そうと多量に染料を掛けると、
起毛部分が染料で埋まり風合いが変わってしまいます。

一度でも色掛けをされていると、染料の下の汚れは取る事が出来ず、
水洗いすれば染料が滲んで使えなくなってしまいます。

事前に良くお客様と話し合い「色掛けで汚れを消す方法は望まない」と言う事で、水洗い時のリスクをお客様へお伝えし、了承を得てからの水洗いです。

今回は色掛けは一切してありません。洗いのみで綺麗にしています^^
最後にシミになりにくくなるよう、撥水加工もしてあります。

撥水効果の動画も是非ご覧下さい^^ものすごくよく水を弾いています!


水洗いしている所です。
水洗いする前に色が滲まないよう色止め処理をしてあります。

革専用の洗剤を使い、移染防止剤を入れ、
汚れを丁寧に落としていきます。

以前見た掲示板で「革バックのお手入れ方法」の質問に
対し、靴を水洗いした方から「どんな洗剤でも大丈夫」と
書き込まれていましたが大丈夫ではありませんので
お間違いなく!!


靴は雨の日に履く事もあるため、ある程度は
水に濡れても大丈夫なように作られています。
                      (※ただし、水シミができてしまう靴もあります)

洗剤で水洗いすると柔らかい革は固くなったりガバガバになったりします。
服なら固くなった物でも柔らかく修復する事が可能ですが靴やバックは難しい・・・。

安易に水洗いをするとダメになってしまいますので注意して下さい。

服から移染した部分は・・・シミ抜きして取りました。
方法は・・・ヽ(  ̄ー ̄)ノひヽ(  ̄◇ ̄)ノみヽ(  ̄з ̄)ノちゅ♪(笑)

革製品のシミ抜きができるお店はかなり少ないと思います。
当店もまだまだですが・・・
どこへ聞いても取れないと言われた革のシミも取る事ができました。次回紹介します^^

水洗い後はご覧の通り♪

写りの関係で色が変って
見えますが^^;ほぼ均一の
色合いになっています。

汚れも移染もほぼ取れて
かなり綺麗にできたと思います!

もちろん、色掛けは一切せず、
汚れを綺麗に落としただけの
状態です。

多少見える取れない染み込んだ汚れは色を掛ければほぼ見えなくなりますが、
色掛けをして染めてしまうと、次回洗った時にその色が滲んでしまう可能性が高くなります。

色掛けしていなければまた綺麗に出来るので、あえて色掛けはしていないのです♪

今回のバックを洗う前に「色滲みが出てしまった場合使えなくなってしまいます」と
お伝えしてありました。 色んな色が使われているバックです。
色止め加工をするとは言え、100%色が止まる訳ではありません。

色滲みが出てしまった場合、どれだけ手を掛けたとしても代金は頂きません。
使える状態にできた場合のみ代金を頂いています

今回は綺麗にできたら12600円と言う約束でお受けした物です。

宅配でお送り後、お客様からメールを頂きました。
ここまで綺麗になるとは思っていなかったらしく大変喜んでいただけました

メールの中には
「ダメになってしまう可能性がある、と言う事でかなり躊躇しましたが、
お願いして本当に良かったです
!」と書かれていました^^

ひどく汚れてしまい使えない物なら・・・試す価値はあると思います。
ここまで綺麗にできればまだまだ使う事ができます。

ただし、水洗いできないものもありますので・・・まずは相談下さい。

そして撥水加工確認♪
撥水加工されていないと、水が付いた瞬間に
革が吸ってしまいます。

醤油やソース、油など、撥水加工してあれば
染み込む事無く弾いてくれます!

粘度のある物だと流れ落ちませんが、水を掛けて
洗い流せばシミにならず取れてくれます^^

水で洗い流す・・・と言う事で水を掛けた動画を取りました。

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