【洗い指定以外の工程に伴う保証について】

復元洗い等、洗い指定以外の工程を含む処理についてはクリーニングの保証対象外となります。
生地が耐え切れず溶けてしまったり、直せないほど変形してしまう等、
想定外の不具合が出てしまった場合は代金は頂かずご返品にはさせて頂いていますが、
弁償等の保証は一切できません。 それぞれ詳しく説明させて頂きますのでご了承願います。

   平均使用年数表はこちら   保証割合表はこちら

家庭でできる染み抜き!~オキシドールとアンモニア~

家庭でできる染み抜き!~オキシドールとアンモニア~

TV生出演させて頂いた「PON!」では匠と紹介されましたが、今回は「達人」として紹介されました!
実は4年ほど前から紹介して頂けるとお話を頂いていたのですが、資料等を私がなかなか提出できずで・・・

今回はこちら http://cl-osusume.com/cl-shop/youyuu.html

でご紹介して頂きました^^

実は見て頂くとわかるのですがス~◯~マンと紹介されていて・・・何と言うか・・・ビックリヾ(・∀・;)オイオイ

このサイトで紹介されている面々をみてみると・・・TVや本の執筆、雑誌などで取り上げられている方が
何人もいらっしゃり・・・
同じ場所で紹介して頂けた事をとても嬉しく思い、ご報告させて頂きました^^


家庭でできる染み抜き!~オキシドールとアンモニア~さて、今回はTV出演した際に放映されたシミ抜き方法を
解説させて頂きます。

シミ抜きと言えば、ワイドハイターなど酸素系漂白剤へ重曹や
アルカリ洗剤などを入れる方法が一般的に知られていると思います。

このブログでも、「家庭洗いのアドバイス」的な
記事にて紹介して来ました。

 http://yuuyuu.hamazo.tv/c11069.html 

でも・・・かなり多くの方が洗剤と漂白剤の役割が違うことなど、
基本的な事を知らない・・・

家庭洗いのアドバイスを見なおしてみると・・・
漂白剤の使い方を載せたつもりで・・・
載せていない事に気が付きましたぁ・・・( ̄□ ̄;)!!

という事で・・・漂白剤の使い方をご説明させて頂きます。

画像はPON!の放送で流れたオキシドールとアンモニアです。
実はTV局側から液体酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)と重曹ではダメなんですか?と聞かれました。

もちろん、OKなのですが、この方法はネットでも本でも紹介されている方法です。
そして熱処理をする方法なども色々と紹介されているのですが、ヤケドをしたりする方も
いらっしゃると言う事も聞いています。

TVの短い時間内で簡単に紹介できしかも安全で誰でもできる方法・・・
安全を第一に考え紹介できる方法はと考えた時、実際にシミ抜きのプロがやっているこの方法しかないなぁと。

液体酸素系漂白剤とオキシドール(オキシフル)の主成分は同じ過酸化水素ですが、違いがあります。
その違いと、酸化剤(過酸化水素)を効率よく使うための考え方というか注意点もご説明させて頂きます^^



家庭でできる染み抜き!~オキシドールとアンモニア~ドーン!!っと登場「ザウト」
いきなりですが、市販されているシミ抜き剤です。

いろいろなシミ抜き剤が市販されていると思いますが、
昨年、地元タウン誌ビブレから「家庭でできるシミ抜き方法」を
載せたいと取材依頼があり、ドラッグストアーで手軽に購入できる
シミ抜き剤を数種類買ってきて私が試してみた結果、
一番使いやすく高性能だと思ったのがこのシミ抜き剤でした。


一番手軽で簡単な方法は
市販のシミ抜き剤を使っちゃうことだったんです


例えば口紅やファンデーションなど、家庭洗いでは
なかなか取れてくれないシミですが、
ザウトで簡単に取る事ができました。

ゼリー状で広がりにくいので使いやすく、
取材に来た記者もちょっとびっくりしていました。


クレンジングオイルでもシミ抜きはできるのですが、シミはとれても、シミ抜きのために使った
クレンジングオイルのシミが取れない。。。と、クレンジングオイルのシミ抜きをお受けした事が何回もあり・・・

それなら『水で簡単に洗い流せるシミ抜き剤を使ったほうが簡単♪』という事で
まずはシミ抜き剤の紹介から♪

シミ抜き剤は油脂など油分を溶解するのに特化しているものが多く、水洗いで簡単に洗い流せる用に作られています。
家庭洗いではなかなか落ちない油汚れを手軽に落とす事ができるわけです。

シミ抜きには順序があります!!
ドレッシングなどしばらく放置しておくとオイルが上に、調味料系が下にと言う感じで分離しますよね。
同じような状態でシミも乾きながら比重順に分離し層となります。


この時、油分はシミを覆う形で一番上にあるため、最初に油性のシミを取っていきます。
まずはこの油シミを落とさないとその下のシミが取れにくいわけです。
なので、シミも汚れもまずは油性系から取っていくわけです。

油性系のシミを取り、丸洗いをして汚れを落とし・・・それでも取れずに残るシミがあります。

ここで初めて漂白剤の出番となるわけです。

家庭でできる染み抜き!~オキシドールとアンモニア~家庭でできる染み抜き!~オキシドールとアンモニア~家庭でできる染み抜き!~オキシドールとアンモニア~

この画像はPON!の中で出ていた画像です。
脇や衿など、洗っても落ちない黄変のシミ抜きです。

色が白など、色抜けの心配がない場合、オキシドール原液にアンモニア水を5対1程度の割合で入れ混ぜます。
それをフィンガースプレーなどで吹き付けるか筆などで塗ってそのまま乾かします。

一度で取れなくても、繰り返すことでシミは取れます。
乾く瞬間に一番漂白力が出ますので、付けたら乾くまで放置します。

シミが取れたら必ず水洗いをしてください。
家庭で水洗いができないものに付けるのは厳禁です!!


色柄物にはオキシドールを2倍程度薄めて使います。
見えない部分へ付けて乾かし、色が抜けないかのテストを必ずしてください。

塗って乾かすだけでシミ抜きが出来ますのでとっても簡単!ニコニコ

しかもオキシドールは傷口の消毒用に^^アンモニア水は虫さされ等の時、薄めて肌につける用に
売られていますので安全なんですねラブ

あ・・・アンモニアは直接嗅ぐと鼻がしばらく即死しますので・・・嗅いじゃぁダメです!

このシミ抜き方法の一番の特徴は、付けて乾かしてしまうところです。
オキシドール、アンモニア水とも余分な成分はほとんど含まれておらず水同様、蒸発してなくなります。

オキシドールにはフェナセチンと言う消炎剤が添加されていますが乾かしてしまってもほぼ大丈夫。

余分な成分というのは、例えば液体酸素系漂白剤には洗剤成分(界面活性剤)が入っています。
浸透力を上げたり酸化を助ける役割をしていますが、この成分は服に残留します。

服につけて水分が無くなるまで放置するとこの成分により黄ばみが出たり色が抜けたりなど
不具合が出る可能性が高くなります。
水で薄めて使っていても水分が蒸発してなくなると残留する成分の濃度は濃くなります。

例えば塩を指につけて舐めるとしょっぱいけど、多めの水に溶かしてしまうと味がしなくなります。
でも、水分を蒸発させると塩は結晶のようになり残りますね。

これが残留する成分です。

繰り返せば繰り返すほど残留成分の濃度は濃くなっていき、例えば10倍に薄めた物でも
10回繰り返すと原液と付けたのと同じだけの残留物が残るということになり
変色や色抜けの原因となるわけです。

もう一つ違うのがpH(ペーハー)と濃度。
ワイドハイターやオキシドールの主成分である過酸化水素のpHが違います。

pHは酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いを数字で表すもので、
pH7を中性とし、pH7よりも値が小さければ小さいほど酸性の性質が強く、
値が大きければ大きいほどアルカリ性の性質が強いことになります。

使い道に合わせて調節されていますが、ワイドハイターはpH6.5位、オキシドールはpH3位になります。

ウールなど動物性繊維はアルカリに弱く、綿など植物性繊維は酸に弱いという特徴がありますが、
どんな繊維に対してもほぼ安全といわれるpH範囲があります。

この範囲を基準にし私たちはシミ抜きをしていくわけですが、
液体酸素系漂白剤は範囲内のPH、オキシドールは安全範囲から外れています。

酸素系漂白剤とオキシドールとでは用途が違いますのでpHも変わってくるわけです。
なので、オキシドールをシミ抜き剤として使う場合、必ずアンモニア水、
もしくは重曹などアルカリ剤を入れて使います。

過酸化水素にアルカリ剤を入れると酸素を吐き出すようになります。
この吐き出す酸素により洗っても取れないシミを分解、酸化により殺菌もされるため、
シミ抜きだけではなく殺菌剤としても使われます。

最近多い相談が「ワイドハイターの原液をつけたら色が抜けた」という家庭洗いでの事故。

主成分である過酸化水素は7%を超えると劇薬物扱いとなるため、液体酸素系漂白剤は
5~6%程度の濃度になります。

この濃度は私が安全と考える2倍以上の濃度となり、色柄物に原液を付けてしまうと
色が抜けてしまう可能性が高くなります。
オキシドールは3%程度の濃度で液体酸素系漂白剤の半分程度の濃度になります。

よく%表示されているもの、PPM表示されているものがありますね。
1%=1万PPMになります。

ワイドハイターは5万~6万PPM位、オキシドールは3万PPM位、ということです。
ちなみにキッチンハイターやカビとりハイターなど塩素系漂白剤は6万~7万PPM位、
水道水に含まれている塩素は1PPM。

過酸化水素、塩素も同じですが、酸化力は洗剤や汚れに対しても反応します。
入れた酸化剤より汚れのほうが多すぎると汚れに酸化力が取られてしまい効果がなくなります。

なので酸化剤(過酸化水素や塩素)を薄い濃度で安全に効率よく使っていくために、
まずは洗剤で落とせる汚れを落としたあと、漂白剤で残ってシミを取っていきます。

「シミ抜きをした後は必ず洗ってください」といっても洗わず使われる方
「薄めて使ってください」と言っても原液を付けてしまう方・・・
いろいろな方がいらっしゃいます。。。

TVでは、そういうことも踏まえ、安全を第一に考え、オキシドールとアンモニア水を付けて
熱をかけることなく乾かすだけのシミ抜き方法をTV局スタッフの方に提案させて頂きました。

アルカリ剤のなかで繊維にほぼ残留しない物、影響が出ないものという事で
仕事でもアンモニア水を長年使っています。
重曹は水に溶けにくく水分がなくなると結晶のような形で残ります。

この重曹が繊維に残った時どんな影響をおよぼすのかなど私は使っていないため分かりません。
でも、水で洗い流さない限り確実に残留しています。

こうしたことって数年後にどんな影響を及ぼすかなんてことまで実験を繰り返して・・・
なんてテストをされることはないんです。

命に関わる重大なことではなく・・・シミ抜きにしても1箇所何万、何十万とかかるような物は
当然あり得ないため多大な経費をかけてまで研究開発されることはないんです。

ただ、私は今現在、クリーニング業界にはないもので、クリーニングやシミ抜きに使える薬剤が
まだまだあると考えています。
実際に医療関係や化粧品関係などから薬剤を取り寄せテストしながら使っている物がいくつもあります。

業界で話をしても誰も知らない、当店独自で作っている技術です。

今、一番力を入れているのが消臭殺菌剤。
幅広い菌に対して殺菌力がとても強く、でも漂白力は無く、
過酸化水素や塩素の酸化とは違い、汚れに対してはほぼ無反応、
海外では食品添加物に認定されているほどの低毒性というもの。

業界内で薬品の原液をを扱っている大手会社からも取り寄せ不可能でしたから
業界内にはおそらくありません。

それと一緒にニオイをマスキングし消臭するというものを見つけ、相乗効果により
もしかしたらワキガなどの臭いをとる、抑えることができる可能性があると考えテストしています。

夏場に向け。。。
ブティックで試着された時にニオイを出さない加工が・・・
汗をかいてもニオイ出さない加工が・・・

 。。。出来たらすごいなぁ・・・
もし出来たら自信を持って I am ス~◯~マン って名乗ってしまおうかな(笑)




 
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